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陣内病院ブログ

現在、日本で進行中の新型コロナ感染対策

2020.03.11

テレビをつければコロナ、コロナ、な世相になってしまっておりますが、
そんな状態のわりには、
「今、日本でどういう感染対策がすすんでいるのか、知ってますか?」
と問われたならば、『?』って人、意外に多くないですか?

そんなあなたのために、iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥先生が、
国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の副座長を担当されている
尾身 茂先生にインタビューされている動画がYouTubeにupされています。

わかりやすいお話で定評のある山中教授のガイドで、
わからないこと、わかっていること、が明確に切り分けられ、

「日本流」な感染症対策と、今、我々がすべきこと、が見えてきます。

ちょっと長めの56分の動画ですので、
お時間ある時に視聴されてみてください。

今回の感染対策のキモである、
『クラスターの早期発見&抑え込み』の核を担っているのが、
みなさんがお住まいの地域の保健所になります。

現在、保健所に設置されている「帰国者・接触者相談センター」では、
管轄エリアのPSR検査実施及び帰国者・接触者外来受診の窓口作業と、
PCR検査陽性の方とその周辺の感染経路と感染源を徹底的に洗い出す作業を
同時に行なっておられます。

検査陽性者のうち、軽症者に対しては自宅療養いただき、
周囲への感染力がなくなるまでの一定期間の外出制限をお願いすることで、
クラスターが小さいうちに感染を抑え込み、
次のクラスターが発生し、爆発的に感染がひろがることを
未然に阻止しています。

検査陽性者のうち、重症化のおそれがある患者さんに対しては、
指定感染症病院での専門治療に確実につなぐことで、
患者さんの命が失われる事態を未然に阻止しています。

現在、保健所では、感染症対策課のみならず、
担当以外の全課の職員さん総動員で
日本の危機を救うためのmissionを果たしてくださっているのです。

個人情報保護等々のセンシティブな問題や、
感染者に関わる仕事をしている方に対する
心ない風評被害の問題があるためか、
この辺の最前線で国民を守るために活躍されている方々の奮闘や献身が
マスコミでは全く報道されない状況にありますが、
そうした保健所業務の一端を実際に目にしている医療機関である当院からは、
ここだけはお伝えしたいな、と。

保健所職員のみなさん、
連日の24時間体制での対策業務、本当におつかれさまです。
みなさんのお仕事に心からの感謝と敬意を表します。

長期化の様相にみなさんの心身疲弊も激しいことと拝察しますが、
この国難を救うため、どうぞよろしくお願いいたします!!!