睡眠時無呼吸症候群は、文字通り睡眠中に無呼吸の状態が生じる病気で、睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上、7時間の睡眠中に30回以上ある状態を指します。
睡眠時無呼吸症候群は交感神経を過剰に活性化することでインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)を引き起こし、高血糖をきたす原因となります。また、交感神経の過剰な活性化は、繰り返される低酸素状態と合わせて、血管内皮機能を低下させ、心臓・脳・血管に負担をかけるため、睡眠時無呼吸症候群があるだけで高血圧、脳血管障害、心血管障害の発生リスクが高まります。無呼吸回数が多くなるにつれて、つまり重症になればなるほど、そのリスクは高くなります。